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This blog is recording for process of my artworks and my ordinary days.

For my artworks: Lecture note Vol.001

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日々是勉強。自分が出来る事をもっとどんどん突き詰めて行く必要性もあるし、腕も何もかもまだまだ足りないので勉強大事。

そんな訳で、先日3D Academyっていうアニメーション講座に参加してみた。時間は2時間で講師は若杉 遼先生。テーマは「観客に“伝わる”動きを作るコツ」。主な内容はアニメーションの基本12原則からいくつかピックアップしての解説と製作時の考え方でした。
取り上げていた基本原則は

  • Squash and Stretch
  • Antic [Anticipation]
  • Timing and Spacing
  • Slow In and Slow Out
    かな。途中補足や前後の関連やらもありなので中々綺麗にまとめるのは難しそうですがメモがてら残しておく。(追記:そして長くなったので一個一個に分けて書く。今回は前提)

それと、今回初めて全編をiPadApple Pencilでノート取っていたんだけど、やはりこうゆう内容の時は断然手描きだな〜と実感。文章だけの場合はキーボード使ってタカタカ…と打つのが当然速いんだけど、注釈とかコメント入れたいとか、絵とかざっと描きたいなっていうのが混じってくると、全編手描きの方が持ち替えたり・切り替えせずに済む分楽。その分全体のスピードは落ちるけど、頭の中への残り易さみたいなものも高い様な気がしました。やっぱり描いてるからかな、耳からただ聴いたものを打つだけだと、さーっと聞き流しちゃうんだよね。
と、少し脱線したところでその時描いたメモと一緒に振り返ってみます。(手描きのスピードを上げる為にめっちゃ字が汚いので、ノートの全景は載せない様にしよう。そうしよう)

前提として

まず、アニメーションを製作するにあたり、現実の動き厳密に再現したところで現実っぽくは見えないよ。だから、realではなく「realistic」を目指そう。とのこと!うんうん。建築の時の勉強でも学んだけれど、これは本当にそうで…
現実の物の動きや物を再現した所で、なんか違和感を感じたり、本物っぽく見えないなんて事が起こる。簡単な例でいうとミニカー、あれは単にぎゅーっと縮尺を変えて小さくした訳でなく、ある程度デフォルメされて「車」に見えるようにしている。なので人間の目は案外曖昧で間違って見えていることもたくさんあるんだなって頭の片隅に置いておくのが良いかもしれない。パッと目にした時の「違和感」はすごく目立つ。
そしてこのrealisticに見せる為には、現実・本物を知っている事も勿論大事だよね。それらを知って、何処を誇張・強調・大袈裟に表現すればちゃんと伝わるアニメーションとなるのか…そのコツについて教えて頂きました。
※ここではスライドで「フィジクス(物理)とアニメーションについて」と題されていて、多分冒頭にも講義の内容はあったと思うのですが残念ながら冒頭10分ほど間に合わず聞けなかったのですみません。

デザイン(表情)について

人間の性質上、3つの点があると人は顔として認識しようとする。みたいなのを聞いた気がしますが、本当に人の目は「表情」に注目してしまいます。その為、身体よりも繊細な動きの選択が必要とされます。
実際にキャラクタのポーズを作る時、若杉さんが実践されている事は、「サブテキスト」を考える事で、そのキャラクタの性格・置かれている状況やその時の感情など潜在的な内容を考えてポーズや動きをつける。そうすると「ただの直立不動」と「ちょっと偉そうな立ち姿」のどちらがそのキャラクター性や状況に適しているのかなどが観客に伝わりやすくなり、アニメーションとしても魅力のあるデザインとなるそうです。

また、サブテキストからデザインを考える事で、観客の目線を誘導することもでき、それらのデザインの知識を利用することでさらにストーリーを分かりやすく伝えることが出来るとのこと。ざっと描いたのでなんだこれ?かもしれませんが
左:緑の人が手に持った人形を見ている(緑の人の視線につられ、人形部分が気になる)
右:画面右側を気にしている人につられて、緑色の方向が気になる
という絵です。笑
このセミナーの前後だったか、先日も、人の視線分布図の写真が話題になってタイミングよく目にしていた記事があったのですが
(※元記事はこちら7 Marketing Lessons from Eye-Tracking Studies #CRO
「赤ちゃんが正面を向いている写真の横に文章のある画」と、「赤ちゃんが文章の方を向いている画」において、それを目にした人の視線がどこに集中したのかをヒートマップで可視化し比較した物でした。
やはり人は「顔・表情に視線が向いてしまう」そして「その視線の先を追ってしまう」ようですね。さらに先ほどの絵にも少しあったのですが

大きく開いている方向=心を開いている(無意識的に)ということが表情で示すことができる!んだそうです。すごい!
つまりは今、画面右側には私が心を開いている(不審な何かではないもの)がいるんですかね。うん。ここら辺はなんか鶏が先か卵が先か見たいな部分かなと感じている部分で(アニメーションをつくる段階でではなく)実際の人間はどうゆう判断をして表情へと繋がっているのか…あたりを考えて見たくなりますね。

と、、、まだ基本原則の一つ目までも行かなくて前提の部分ですがだいぶ長くなってしまったのでまずはここまでにしようと思います。なるべく日を開けずに続きを書きたい。。。
ではでは、受講ノートその1でした!